SJC新理事長挨拶

韓国三菱商事(株)
伊与部 恒雄

1 月 25 日に開催されました定時総会後の理事会に於いて、尾崎理事長の後任として 2007 年度 SJC 理事長にご推挙頂き、お引き受けさせて頂くことになりました。

身に余る大役を仰せつかり、責任の重さに身が引き締まる思いです。

昨年4月に韓国に着任して以来まだ日が浅いため、至らない点、行き届かない点等多々あろうかと存じますが、 SJC 会員の皆様、今期理事会のメンバーの方々、そして SJC 名誉理事長でおられる大島大使のご支援・ご協力を頂きながら、微力ではございますが SJC の発展のために全力を尽くして参りたいと思っております。

これから1年間、どうぞ宜しくお願い致します。

海外に行ってみたいという漠然とした動機で総合商社に就職してから今年で 34 年目を迎えます。その間、いろいろな国に出張・駐在しましたが、これまで韓国とは縁がなく、今回の赴任が生まれて初めて経験する韓国です。殆ど予備知識のない状態で参りましたので全てが新鮮ですが、とりわけ感じるのは日本との距離の近さ、往来の便利さです。時差もなく、ソウルの家を朝出れば東京丸の内でランチができます。日帰り出張も可能です。昨年末に家内も当地に参りましたが、治安の良さに加えて衛生面の不安もなく、便利で住み易い環境に大変満足しているようです。

日韓両国間の言葉や文化・習慣の違いは決して小さくありませんが(私も韓国語を着任以来勉強しておりますが悪戦苦闘中です)、それでも諸外国と比べればその差異はどこよりも小さいのではないかと思います。市場経済や法治概念は勿論のこと、目上の人を敬う心や向上心といった基本的な価値観も共有しています。両国間の人の往来は年間 460 万人を超える規模になっているそうですが(日本を訪れる外国人の 3 割近くが韓国からの訪問者で圧倒的に多い由)、人の往来が増えれば交流も深まり、相互間の垣根も更に低くなっていくものと期待されます。日韓間の貿易額は輸出入合計で 700 億ドルを越え、日本にとって韓国は米国・中国に次ぐ貿易相手国、韓国にとって日本は中国に次ぐ貿易相手国となっています。私は当地に来て、両国は本当に緊密な関係にあると改めて認識しました。お互いもっと良く相手を理解し、関係を深め発展させていく必要があるということを日々実感している次第です。

一方で、両国間には依然として難しい問題が存在していることも改めて認識しております。日韓 FTA 交渉は2年以上も中断したままですし、韓国内でのビジネスを進める上でも法規や制度・慣習上の所謂隘路事項が少なからず指摘されています。グローバル化が益々進展していく中で、これらの改善は日韓両国の更なる発展の為にも不可欠であると思います。

SJC 会員の皆様、理事の方々のご尽力により、韓国社会の中での SJC のプレゼンスは相当高まってきているものと存じます。この 1 年、両国の親善・経済関係の発展を更に推進する役割の一翼を SJC が担うべく、理事会メンバーの方々と共に頑張っていきたいと思っておりますので、ご支援ご協力のほど重ねてお願い申し上げます。

2007 年は、韓国では 600 年に一度の「黄金の豚年」にあたる年と聞きました。種々の不安定要素や困難は依然残っているものの、引き続き世界経済が力強く成長し、国際社会の努力と協調により懸案諸問題が解決されることを願うと共に、今年が日韓両国にとって、また SJC 会員並びにご家族の皆様にとって「福」の多い年となります様、心より祈念致します。